特集 施策を生む研究と実践
【施策を生む実践1】保健婦の活動を施策につなげるためのポイント
竹澤 良子
1
1滋賀県野洲町住民福祉部
pp.26-31
発行日 2001年1月10日
Published Date 2001/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902376
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地方の時代の流れの中で,本町も政策自治体を目指し,5年前より組織改革を行った。町長直轄の政策企画員を配置し,各部にも1名の政策企画員を配置した。当然保健衛生の領域においても,地域の保健ニーズに合わせた施策の展開が求められる。新年度の予算前には,各部の政策企画員は,部内の各課と議論を重ね,多数の事業の中から政策的事業を絞り,町の政策決定会議に図ることになっている。この議論の中で保健婦は,どこまで住民1人ひとりの健康問題を把握し,組織的な活動を通して行政政策に反映していけるか,行政を手段として解決していけるか,その力量が問われている。
保健婦は,決められた業務をマニュアルに従って行うだけでは,今や無用の存在になりかねない。時代の要請や住民の要望に常に高いアンテナをはり,豊かな想像力を備え,政策的な発想,政策的なセンスを身につけていかなければならない。
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