Japanese
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特集 障害認定の課題と展望
障害者福祉における障害認定制度の位置づけと検討課題
The role of disability certification in welfare system for persons with disabilities.
岩谷 力
1
,
伊藤 利之
2
,
寺島 彰
3
Tsutomu Iwaya
1
,
Toshiyuki Ito
2
,
Akira Terashima
3
1国立障害者リハビリテーションセンター
2横浜総合リハビリテーションセンター
3浦和大学
1National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities
2Yokohama Rehabilitation Center
3Urawa University
キーワード:
障害者手帳
,
障害者福祉サービス
,
サービス利用資格
Keyword:
障害者手帳
,
障害者福祉サービス
,
サービス利用資格
pp.109-114
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110394
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はじめに
1949年の身体障害者福祉法制定後,60年余の間に医学の進歩により新たな疾病概念が確立され,治療法の開発・進歩に伴って,新たないくつもの障害,状態像が認識され,あるものは法律上の障害として認定され,障害の範囲が拡大してきた.障害種別によってはimpairmentが軽減化する一方で,従来の障害種別群の谷間にある障害をもつ者,より重度の障害,または障害を重複してもつ者の存在が明らかになっている.
過去半世紀余の間,障害者支援の理念も進化・発展し,障害認定の範囲は拡大,障害者支援制度の充実が図られ,障害者に対する福祉サービスは質的にも量的にも発展してきたが,現行の障害者認定や支援サービス制度は医学の進歩,社会の変化に対応しきれず,数々の問題点が指摘されている.
筆者らは,障害等級認定制度のあり方について検討を重ねてきた1,2).本稿では,障害認定の目的,手帳所持者が利用できる福祉サービスの支援目的を整理し,障害認定における検討課題について述べる.
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