Japanese
English
特集 呼吸リハビリテーション
呼吸リハビリテーションにおけるADLとQOLの評価
Evaluation of ADL and QOL in pulmonary rehabilitation.
里宇 明元
1
,
新藤 恵一郎
1
,
小林 直子
1
,
松本 真以子
1
Meigen Liu
1
,
Keiichiro Shindo
1
,
Naoko Kobayashi
1
,
Maiko Matsumoto
1
1慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
慢性閉塞性肺疾患
,
尺度
,
上肢運動
Keyword:
慢性閉塞性肺疾患
,
尺度
,
上肢運動
pp.133-141
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100541
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はじめに
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は,北米では死因の第4位,寝たきり原因の第2位とされ1),わが国でも罹病者数は,潜在的に500万人以上いると推計されており2),近い将来,リハビリテーションの重要な対象疾患となることが予想される.近年の主要なガイドラインにおいて,包括的呼吸リハビリテーションは,COPDの有効な治療手段として推奨され3-5),そのなかでquality of life(QOL)は,主要な帰結尺度の一つとして位置づけられている.一方,日常生活動作(activities of daily living;ADL)そのものに焦点をあてた研究は少なく,ADLの評価と効率的な指導や訓練の方法については,科学的根拠に基づく指針がないのが現状である.
本稿では,呼吸リハビリテーションにおける標準的な帰結尺度として定着しているQOLと,その位置づけがまだ不十分なADLの評価について解説する.
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