Japanese
English
症例報告
注意障害を伴う脳血管性痴呆患者に対する認知リハビリテーション
Cognitive training of vascular dementia with attentional disorders.
吉村 京子
1
,
浜田 博文
2
,
尾堂 友予
1
,
濱園 茂樹
1
,
新牧 一良
1
,
猪鹿倉 武
1
Kyoko Yoshimura
1
,
Hirofumi Hamada
2
,
Tomoyo Odo
1
,
Shigeki Hamazono
1
,
Kazuyoshi Shinmaki
1
,
Takeshi Igakura
1
1パールランド病院リハビリテーション部
2鹿児島大学医学部保健学科
1Department of Rehabilitation, Pearlland Hospital
2School of Health Sciences, Faculty of Medicine, Kagoshima University
キーワード:
脳血管性痴呆
,
注意障害
,
認知リハビリテーション
,
APT
Keyword:
脳血管性痴呆
,
注意障害
,
認知リハビリテーション
,
APT
pp.83-87
発行日 2004年1月10日
Published Date 2004/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100532
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はじめに
注意障害は臨床の現場において日常的に遭遇する症状であり,近年,脳血管障害や頭部外傷患者の注意障害に対する認知訓練の報告が多くなされている1-4).しかし,本邦において脳血管性痴呆患者の注意認知訓練の報告は,われわれが検索しえた限りでは見当たらない.今回われわれは,脳血管性痴呆患者で,注意の持続力が続かず,また集中力も低下していたので通常の作業療法や日常生活に支障をきたしていた症例に対し,注意障害に対する認知訓練を試みたところ,注意障害の改善に加えて,病棟内生活の行動や情動の改善もみられたので,その結果に若干の文献的考察を加えて報告する.
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