Japanese
English
綜説
痴呆と排尿障害
Urinary Disturbance in Demented Patients
宇高 不可思
1
,
若月 晶
2,3
Fukashi Udaka
1
,
Akira Wakatsuki
2,3
1住友病院神経内科
2住友病院泌尿器科
3現公立学校共済近畿中央病院泌尿器科
1Department of Neurology, Sumitomo Hospital
3Department of Urology, Kinki Chuo Hospital
キーワード:
老人性痴呆
,
尿失禁
,
排尿障害
,
脳血管性痴呆
,
アルツハイマー型痴呆
Keyword:
老人性痴呆
,
尿失禁
,
排尿障害
,
脳血管性痴呆
,
アルツハイマー型痴呆
pp.537-544
発行日 1993年7月20日
Published Date 1993/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900983
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痴呆患者では排尿障害,ことに尿失禁が高頻度に合併し,介護上大きな負担となるが,泌尿器科的検査や適切な治療が行われることは少ない。本稿では痴呆の概念と診断基準,重症度分類の概略を述べ,脳血管性痴呆,アルツハイマー型痴呆,痴呆を伴うパーキンソン病,進行性核上性麻痺など,各種の痴呆性疾患について,その臨床的特徴と,排尿障害の合併頻度および病態について考察した。さらに,膀胱尿道機能による痴呆患者の排尿障害の分類の試みを紹介し,薬物その他による治療が予想以上に有用であることを述べた。
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