Japanese
English
特集 医学教育改革とリハビリテーション医学
卒前教育
Undergraduate education of rehabilitation medicine in Japan.
大山 輝夫
1
,
古市 照人
1
Teruo Oyama
1
,
Teruhito Furuichi
1
1獨協医科大学リハビリテーション科学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
卒前医学教育
,
リハビリテーション医学
Keyword:
卒前医学教育
,
リハビリテーション医学
pp.927-931
発行日 2006年10月10日
Published Date 2006/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100388
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はじめに
最近,わが国ではあらゆる分野で見直しと改革が行われている.医学部の教育カリキュラムについても,従来は各大学によって独自に作成されていた.基本的に医師国家試験出題基準を満たしておけば,大学の自由裁量に任されていた.しかし,とくに国民が期待する医師の養成については,効果的な改革が強く求められてきた.それに応えて卒前医学教育現場でもそれぞれ努力してきたところではあるが,医学・医療が多様化し,種々の専門医が登場するなか,改めて医師としての共通の知識や技術とは何かが問われるようになってきたことも事実である.
医師の養成という共通目標に対しては,全国規模で共同開発することが効果的かつ効率的とされ,本稿で解説するモデル・コア・カリキュラム,および卒前臨床実習開始前の学生評価のための共用試験としてのコンピュータを使った知識の試験(computer based testing;CBT),態度と技能を評価する客観的臨床能力試験(objective structured clinical examination;OSCE)が導入された.いずれも卒前臨床実習の充実化に結びついた医学部教育カリキュラム上の重要項目である.これらの概要と,卒前医学教育現場でのこれらの及ぼしている影響について解説する.
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