Japanese
English
調査
スモン患者の転倒調査
A study on accidental falls in patients with subacute myelo-optico-neuropathy(SMON).
美和 千尋
1
,
杉村 公也
1
,
清水 英樹
1
,
伊藤 恵美
1
,
森 明子
1
,
寶珠山 稔
1
Chihiro Miwa
1
,
Kimiya Sugimura
1
,
Hideki Shimizu
1
,
Emi Ito
1
,
Akiko Mori
1
,
Minoru Hoshiyama
1
1名古屋大学医学部保健学科作業療法学専攻
1Department of Occupational Therapy, Nagoya University School of Health Sciences
キーワード:
スモン患者
,
転倒
,
調査
Keyword:
スモン患者
,
転倒
,
調査
pp.688-692
発行日 2006年7月10日
Published Date 2006/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100342
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はじめに
スモンは,昭和30年代後半から40年代にかけて発症した神経疾患で,現在では,30年以上経過している.患者の数も1万人から3千人に減少していると推測されているが,今もその多くが後遺症状と合併症および加齢による二次障害に苦しめられている1).合併症で高率なものとして白内障,高血圧,消化器疾患,脊椎疾患,四肢関節疾患が挙げられる.さらに骨折も増加しており,とくに転倒を原因とした大腿骨骨折が目立っている2).
また,スモン患者に対して国の恒久対策としてスモン検診が毎年行われているが,その際の検討会では,合併症の一つである転倒による骨折が寝たきりの生活の引き金になり,患者の生活の質の低下につながっているとして問題点に挙げられることが多くなった.
そこで,スモン患者の転倒予防のため,われわれは,スモン患者に対して転倒調査を行い,転倒の頻度,場所などの実態を把握し,スモン患者特有の症状との関係を明らかにし,転倒予防法を検討した.
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