連載 障害者の多様な働き方
事業協同組合による就労支援
高見 一夫
1
1ワーク21企画
キーワード:
社会福祉法人が参画する事業協同組合
,
行政の福祉化
,
施設なき授産
,
清掃のプロ
,
総合評価入札制度
Keyword:
社会福祉法人が参画する事業協同組合
,
行政の福祉化
,
施設なき授産
,
清掃のプロ
,
総合評価入札制度
pp.693-695
発行日 2006年7月10日
Published Date 2006/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100343
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大阪知的障害者雇用促進建物サービス事業協同組合(理事長:冨田一幸)は,知的障害者の雇用促進を目的として,就労支援から雇用の確保,定着指導まで一貫したプログラムによる就労支援を行っている(図).組合員は社会福祉法人大阪知的障害者育成会,社会福祉法人大阪市知的障害者育成会,株式会社グッドウィルさかい,株式会社ナイス,財団法人精神障害者社会復帰促進協会の5団体で,仕事=Laborに挑戦するという意味から,エル・チャレンジという愛称で呼ばれている.
設立は1999年.当時,不況で解雇やリストラが相次ぎ,行き場のない知的障害者,戻る場所のない知的障害者が目立っていた.大阪府が実施した障害者生活ニーズ調査によると,仕事に就いている知的障害者は14.6%で,1994年と比べ6.5ポイントも減少していた.こうした状況に危機感を募らせ,「協力して雇用をつくり出そう」と支援者が集まったのが始まりである.
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