Japanese
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特集 難病
スモン
SMON (Subacut-Myelo-Optico-Neuropathy)
中島 洋明
1
,
井形 昭弘
1
Hiroaki NAKASINIA
1
1鹿児島大学第三内科
pp.673-676
発行日 1976年9月15日
Published Date 1976/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101296
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Ⅰ.はじめに
SMONは昭和34~35年頃より,発症し始めた特異な神経疾患で,昭和47年キノホルム剤の販売停止に伴い,発症が激減したもので本邦では約1万名の患者数が推定され,中高年齢に多く,女性に多いとされている.特有の知覚障害に運動麻痺,腹部症状(下痢,便秘,イレウス)を主体に重症では視力障害や精神症状,意識障害をきたしキノホルム中止以前には死亡例も稀でなかった.SMONとは病理像を主体にして付けられたもので,Subacut-myelo-optico-neuropathyの略で,国際的にも認められた名称である.
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