Japanese
English
特集 神経難病のリハビリテーション
スモン
Rehabilitation of the patient with neurological disabling disorders―SMON.
杉村 公也
1
,
清水 英樹
1
Kimiya Sugimura
1
,
Hideki Shimizu
1
1名古屋大学医学部保健学科
1Department of Occupational Therapy, School of Health Sciences, Nagoya University
キーワード:
スモン
,
廃用障害
,
体操
,
訪問リハビリテーション
Keyword:
スモン
,
廃用障害
,
体操
,
訪問リハビリテーション
pp.713-720
発行日 2005年8月10日
Published Date 2005/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100149
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はじめに
スモンはその原因が整腸剤のキノホルムによる薬害であると確定し,新たな患者の発生も停止している点で他の神経難病とは多少異なっている.しかし,国内で3,000人とも5,000人とも言われる患者が,有効な治療法がないまま35年以上も感覚障害を中心としたさまざまの後遺症状に苦しみ,今,さらに高齢化に伴って廃用障害も重大な障害となってきている.問題の重大さではまさに神経難病である.いかにこの薬害の後遺症と闘い,高齢化した患者のQOL(quality of life)の向上と参加を促していくのか,スモンは神経難病のリハビリテーションに共通する多くの問題点を典型的な形で包含している.この点を理解することがスモンのリハビリテーションを行ううえでのキーポイントである.
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