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特集 脳卒中治療ガイドラインとリハビリテーション
エビデンスづくりに向けた大規模データバンクの可能性と課題
The potential and challenges of large databanks toward EBM.
近藤 克則
1
,
山口 明
2
Katsunori Kondo
1
,
Akira Yamaguchi
2
1日本福祉大学社会福祉学部
2武蔵村山病院リハビリテーションセンター
1Nihon Fukushi University
2Department of Rehabilitation Medicine, Musashimurayama Hospital
キーワード:
データバンク
,
データベース
,
多施設共同研究
Keyword:
データバンク
,
データベース
,
多施設共同研究
pp.1119-1124
発行日 2005年12月10日
Published Date 2005/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100227
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はじめに
わが国では「臨床に使えるエビデンス」が不足している1).リハビリテーション医学においても例外でなく,脳卒中治療ガイドライン20042)でも「エビデンスの面からは妥当性が十分とは言えない」とされ,新たなエビデンスづくりが求められている.しかし,リハビリテーション医学では,RCT(randomized controlled trial,ランダム化比較試験)を行いにくい3).そのため,根拠にもとづくガイドライン作成のために,RCT以外の研究デザインによるエビデンスづくりも求められている3).
その一つの方法が,大規模データバンクを活用した研究デザインである.小論では,まず,RCTとエビデンスについて考えた後,大規模データバンクの動向や多施設のリハビリテーション患者データバンクを活用した報告例を紹介し,その意義や可能性,開発に向けた課題などを考えたい.
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