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特集 リハビリテーションにおける帰結研究―脳卒中を中心に
実践例;研究手法の紹介 大規模データベースとデータバンク
Large database and databank.
近藤 克則
1
,
山口 明
2
,
伊勢 眞樹
3
,
宮井 一郎
4
,
山鹿 眞紀夫
5
Katsunori Kondo
1
,
Akira Yamaguchi
2
,
Masaki Ise
3
,
Ichiro Miyai
4
,
Makio Yamaga
5
1日本福祉大学大学院社会福祉学研究科
2喜平リハビリテーションクリニック
3倉敷中央病院リハビリテーション科
4森之宮病院神経リハビリテーション研究部
5熊本リハビリテーション病院
1Nihon Fukushi University, Guraduate School of Social Welfare
2Kihei Rehabilitation Clinic
3Department of Rehabilitation Medicine, Kurashiki Central Hospital
4Neurorehabilitation Research Institute, Morinomiya Hospital
5Kumamoto Rehabilitation Hospital
キーワード:
データベース
,
データバンク
,
帰結(アウトカム)研究
,
厚生労働科学研究
Keyword:
データベース
,
データバンク
,
帰結(アウトカム)研究
,
厚生労働科学研究
pp.23-27
発行日 2008年1月10日
Published Date 2008/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101155
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はじめに
帰結(アウトカム)とは,病型や入院時ADL(activities of daily living)などの予知因子(帰結に影響する因子)による影響を受けた,ある時点での結果である1).この帰結に関わる研究にも,いろいろな方法があり,それぞれの方法に,それぞれ長所と短所がある.
本稿では,帰結研究の方法の1つである大規模データベースおよびデータバンクを用いた観察研究について,いくつかの視点から紹介する.まず,データベースと多施設参加型のデータバンクの違い,データバンクの長所を説明する.その後,帰結研究の目的を確認し,その視点から実験的研究方法論である無作為化臨床試験(randomized clinical trial;RCT)と比較しながら,データベースを用いた観察研究の長所と短所を考える.そしてデータバンク開発の試みと,そのデータを用いた帰結研究の事例を紹介する.最後に今後のデータバンク開発の課題を述べる.
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