巻頭言
変動・改革・変化の時代,「柔軟」に,かつ「頑固」に
八幡 徹太郎
1
1金沢大学病院リハビリテーション部
pp.1093
発行日 2005年12月10日
Published Date 2005/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100222
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金沢大学病院(当院)のリハビリテーション医療にリハビリテーション医として携わり,やがて10年になろうとしている.振り返れば,当院のリハビリテーション診療現場が安定かつ恒常的であった時期はなく,常に動いていた.
リハビリテーション紹介患者数は年次増加の途をたどり,最近20年間における年間紹介例数は約3倍に増加した.その間,診療報酬制度,国立病院法人化などの大改革があり,当院は急性期病院,特定機能病院として特化する道を歩むこととなった.当院リハビリテーション部では,おのずと急性発症疾患や周術期患者を対象とする入院急性期リハビリテーションの症例が増加することとなった.対象患者として,骨関節疾患,脳血管障害,神経変性疾患が中心であった時代から,開胸開腹手術例,内部障害,deconditionが増加し,それらがリハビリテーション臨床研究の対象となる時代へと移り変わってきた.
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