連載 難しい症例のみかた・第1回【新連載】
腰部脊柱管狭窄症に腰椎椎間板ヘルニアを合併し,下肢の神経麻痺を呈した症例の治療経験
葉 清規
1
Kiyonori YO
1
1医療法人社団おると会浜脇整形外科リハビリセンターリハビリテーション科
pp.850-853
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203126
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はじめに
腰部脊柱管狭窄症および腰椎椎間板ヘルニアは,臨床で遭遇する機会が多い疾患である.腰部脊柱管狭窄症の特徴は,中高年に多く,殿部から下肢に痛みやしびれがあり,それらの症状が立位や歩行で増悪し,座位や前屈姿勢で軽快することなどが挙げられる.病態として椎間板の膨隆を伴うことがあり,腰椎椎間板ヘルニアの症状と明確に区別することが困難な場合もある.また,画像所見と理学所見が一致しないこともある.
本稿では,腰部脊柱管狭窄症に腰椎椎間板ヘルニアを合併し,下肢の神経麻痺を呈した症例の理学療法経験より,その治療経過で難渋したポイントと工夫した点について述べる.
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