発行日 2002年2月1日
Published Date 2002/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002125198
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
血液透析歴5~26年の男5例,女4例の慢性腎不全がある患者における腰部脊柱管狭窄症及び腰椎椎間板ヘルニアの手術を行い,その臨床的検討を行った.手術は後方進入で行い,5例は1椎間,2例は2椎間,2例は3椎間にわたり腰椎椎弓片側と棘突起基部を部分切除し,硬膜嚢を両側とも減圧して膨隆した椎間板を切除した.後方固定術は行わなかった.術前・術後のJOAスコアや神経症状の改善度を非透析患者の場合と比較したところ,ほぼ同等ないしは良好な手術結果が得られたことが明らかとなった.又,腰椎の破壊性脊椎関節症が悪化するほど,手術前後の神経症状及びその改善が不良で,それには罹患椎間板数の増加が関係していることが判明した
©Nankodo Co., Ltd., 2002