Close-up 最新物理療法
ラジオ波療法
烏野 大
1
Hiroshi KARASUNO
1
1城西国際大学福祉総合学部理学療法学科
キーワード:
ラジオ波療法
,
物理療法
,
温熱療法
,
骨関節系疾患
Keyword:
ラジオ波療法
,
物理療法
,
温熱療法
,
骨関節系疾患
pp.446-450
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203021
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ラジオ波療法
ラジオ波療法(radio-frequency therapy)は従来ある電磁波エネルギーと電磁界エネルギーの両方の特徴を有している新しい物理療法である.ラジオ波療法は,1MHz以下で主に0.3M〜0.5MHz(300k〜500kHz)の周波数を利用し,分子の移動や分子間の摩擦熱(ジュール熱)で生体組織を加温するエネルギー変換療法の一つである.医療認可上は超短波治療器に分類されているが,超短波の周波数の1/100程度の周波数を使用している.
従来の温熱療法のデメリットは,広範囲の加温や加温部位を調整することができないことであった.ラジオ波療法では,広範囲の加温や加温部位の調整を実施することができ,特に,筋や関節へのストレス負荷を利用することで加温部位を調整できる.つまり運動療法やストレッチなどと併用することで治療効果が得られる点が,従来の温熱療法と異なる.
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