--------------------
編集後記
福井 勉
pp.876
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202749
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
「どのくらいの時間をかければ特定技術が習得できるか」という情報を時々見かけます.時間効率を上げるためには何が必要になるのでしょうか.例えば質が高い動画コンテンツは,「百聞は一見に如かず」となり得ます.その道のプロになるのは難しくても,初心者が初級コースを学ぶのには動画コンテンツが手軽で早いと思う方も多いのではないでしょうか.今では洗練された構成の動画も多くあり,学ぶ側の気力次第で,いろいろなことを学ぶプラットフォームができています.
一方で動画を見て得る情報は人によって異なります.動画には「視点」が必要になるからです.人工関節の理学療法はさまざまな人の英知で支えられていますが,その奥底を知るには「ある視点」が必要になると考えられます.本特集では,歩行分析,疼痛,軟部組織,満足度という観点から人工膝関節と人工股関節を対比していただきました.これらは理学療法士として重要な視点でありますが,同時に著者の方々の「ある視点」をぜひ感じてほしいと思います.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.