特集 IADL—生活をもっと科学的に
さまざまなADL評価とその活用
浅川 康吉
1
Yasuyoshi Asakawa
1
1首都大学東京健康福祉学部
キーワード:
理学療法診療ガイドライン
,
ADL評価表
,
総合的評価表
,
評価法の活用
Keyword:
理学療法診療ガイドライン
,
ADL評価表
,
総合的評価表
,
評価法の活用
pp.775-781
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201624
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はじめに
理学療法は身体に障害のある者に対して基本動作能力の回復を図る技術,学問として出発した.そのため日常生活活動(ADL)の評価について,理学療法士は起居・移動動作や歩行などを中心とする基本的ADL(Basic ADL:BADL)への関心が高かった.
現在,理学療法士の職能・職域は大きく広がりつつある.ADL評価においてもBADLにとどまらず手段的ADL(instrumental ADL:IADL)についても評価し,その結果を機能障害へのアプローチだけでなく活動や参加へのアプローチに生かすことが求められている.
本稿ではこのような背景を踏まえ,対象者に応じた適切なADL評価法の選択と臨床および研究におけるADL評価表の使用について述べる.
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