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短報
聴覚リズム刺激を併用した歩行介入が脳性麻痺児の歩行に及ぼす即時効果
A preliminary study of immediate effects of gait in children with cerebral palsy following one walking training with rhythmic auditory stimulation
米津 亮
1
,
高橋 直恵
2
,
竹内 歩
3
,
﨑田 博之
4
,
脇田 媛加
4
,
石原 みさ子
5
,
片岡 正教
1
,
奥田 邦晴
1
Ryo Yonetsu
1
1大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科
2愛仁会リハビリテーション病院リハビリテーション技術部
3大阪府済生会泉尾病院リハビリテーション科
4大阪母子医療センターリハビリテーション部門
5宇治徳洲会病院リハビリテーション科
キーワード:
脳性麻痺
,
聴覚リズム刺激
,
歩行
Keyword:
脳性麻痺
,
聴覚リズム刺激
,
歩行
pp.581-584
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201231
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要旨 [目的]聴覚リズム刺激を併用した歩行介入が脳性麻痺児の歩行に及ぼす即時効果を予備的に検討した.[方法]対象は,4〜10歳の脳性麻痺児6名とし,聴覚リズム刺激ありと聴覚リズム刺激なしの2条件での歩行介入を実施した.その介入前後で10m歩行路を自由な速度で歩行させ,周期時間,歩行速度,立脚期の割合,ステップ長,ストライド長,歩行率を測定した.[結果]聴覚リズム刺激なしの条件では介入前後で立脚期の割合が有意に減少し,歩行速度が有意に増加した.一方,聴覚リズム刺激ありの条件では介入前後において,周期時間,ステップ長,ストライド長が有意に増加し,立脚期の割合と歩行率は有意に減少した.[結論]今回の結果は,聴覚リズム刺激を併用した歩行介入が歩行パフォーマンスの改善に寄与することを示唆する.
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