Japanese
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特集 脳性麻痺の歩行機能改善をめざした治療
脳性麻痺の現状と歩行機能に対する治療
Outline of current status of cerebral palsy and treatments for ambulation
芳賀 信彦
1
Nobuhiko Haga
1
1東京大学大学院医学系研究科外科学専攻感覚・運動機能医学講座リハビリテーション医学分野
1Department of Rehabilitation Medicine, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo
キーワード:
脳性麻痺
,
疫学
,
歩行機能
,
予後予測
Keyword:
脳性麻痺
,
疫学
,
歩行機能
,
予後予測
pp.95-98
発行日 2016年2月10日
Published Date 2016/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200498
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はじめに
脳性麻痺患者のリハビリテーションにおいて,歩行機能の獲得は大きな目標の1つである.より少ない歩行補助具で,より速く,あるいはより効率的に歩行できれば,患者の日常生活動作(activities of daily living;ADL)は改善し,生活の質(quality of life;QOL)は向上する可能性がある.一方,脳性麻痺の重症度によって,獲得できる,あるいは目標とすべき移動機能レベルがある程度定まっていることは以前から経験的に知られており,近年これが学術的に証明されてきた.したがって,「歩行機能改善をめざした治療」は,患者の重症度に応じた適切なゴール設定に基づき行われるべきである.
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