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編集後記
永冨 史子
pp.282
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201155
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はやいものでもう3月です.年々時の経つのを早く感じるのは,年をとったからだけではなくて日々の新鮮体験,ワクワクドキドキ感が子供のころほどないからだ,1日,1か月,1年の濃度が薄くなっているからだと何かで読んだことがあります.
本誌編集委員会の企画会議は,個々の委員の理学療法士としての知識と経験,哲学をもとに繰り広げられる活発な意見交換がワクワクドキドキのすてきな時間です.本特集,「理学療法における動作のアセスメント」も熱いやりとりを経て,魅力的な内容となりました.理学療法における動作のアセスメントの成り立ちとは? そもそも動作とはどこまでを含むのか? その関連要因は?……その結果,アセスメントの対象を単一の動作や疾患に絞らず設定したタイトルに沿って,金子純一朗氏,北山哲也氏,石井慎一郎氏,大住倫弘氏に幅広く解説していただきました.「動作を評価して治療する,治療手段に動作課題を用いる」専門職として,動作遂行に関与し阻害する諸因子の幅広さ,見えないところまで考察するアセスメントの奥深さ,そして動作にとって大切なことは何か,読み取っていただきたいと思います.
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