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編集後記
永冨 史子
pp.1000
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101302
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「リハビリをしましょう」と医師から促される時,また,「担当理学療法士です」とわれわれから自己紹介を受ける時,対象者は一般的に「リハビリで治してもらえる,ありがたい」,「よくなるためにがんばろう」,「痛いかなあ,つらいかなあ」などと感じているようだ.臨床で出会う対象者の表情や受け答えからの印象である.
さて,本号の特集は「がん治療」である.がんは現在,日本人の死亡原因の第1位でありながら,本邦では理学療法の主たる対象疾患ではない.それはなぜだろうか.様々な理由があるだろうが,先に書いた一般的なリハビリへの期待・イメージと合わない疾患,という理由も含まれないだろうか.また,これは処方する医師を含め,われわれ医療職側にも根強く残っているイメージではないだろうか.
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