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編集後記
永冨 史子
pp.1232
発行日 2019年12月15日
Published Date 2019/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201755
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2019年は,令和の始まりという特別な年でした.平成元年も経験した私にとって初めてのことではないのになぜか,新しい時代という感覚が非常に強いバトンタッチでした.その記念すべき年も,あっという間に終わります.
本号の特集は,装具自体に焦点を当てず「装具の臨床」をまとめることに挑戦しました.まずエディトリアルの鼎談で,そのテーマに沿った発言をいただきました.島本論文では脳卒中の病態の成り立ちと治療,装具と理学療法の関連を理論的に概説していただきました.横田論文では装具の効果と自動性制約の両面に触れ,装具機能をどう捉え理学療法と組み合わせるかを臨床的にご解説いただきました.平野論文では回復期の脳卒中症例・脊髄損傷症例を例に挙げ,装具を治療のツールとして,また生活の道具として役立てる連携に,家族や周囲の協力が重要である現況を紹介していただきました.細矢論文では装具外来の地域における実践・生活と装具を絡め積極的にfollowする活動をご紹介いただき,理学療法士の装具教育の必要性も,あらためて触れていただきました.
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