臨床実習サブノート 臨床実習における私の工夫・12
学生へのメッセージ
福井 勉
1
Tsutomu Fukui
1
1文京学院大学大学院保健医療科学研究科
pp.357-361
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200185
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はじめに
臨床実習が終了して大学に帰ってくる学生に会うと,実習に行く前と比較して数段成長していることを実感します.そのなかでも特に対人能力やメタ認知の向上を強く感じます.さまざまな環境でそれぞれ異なる実習を行うにもかかわらず,このようなことが生じることは不思議でもあります.近い将来自分が実際に仕事として行うことを体験することで強くイメージされ,漠然としていた将来像がうっすらと見えてくるのでしょう.多くの学生が実習指導者に影響を受け,なかには一生のモデルとなるケースもあります.教育機関が違っても,臨床実習に関しては指導者も同じ道を通過したことで共感を生むことも多いと思います.
さて,昔も今も変わらないのは,学生は臨床実習をさせていただいている立場であることです.そのようななかで,臨床実習において学生の陥りやすいことを挙げ,そのなかから臨床実習における心構えを中心に,「学生へのメッセージ」を述べさせていただきます.
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