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編集後記
永冨 史子
pp.96
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200107
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ヒトが二足歩行を始めたのは,おおよそ700万年前のことです.そのときはまだ現代人とはかなり異なる様相で,徐々に今の身体構造や歩容へと変化してきました.なめらかな二足歩行はヒトの専売特許ですが,その基盤には緻密な姿勢制御があります.
「歩けるようになりますか?」こう尋ねられた経験は皆さんお持ちと思います.しかし,歩くより立ち上がるほうが難しいのに,寝返って起き上がるほうが難しいのに……そしてそれができないと歩けないのに……なぜヒトは再び歩くことをまず望むのでしょうか.私たちは「歩く」ことを動作能力としてだけでなく,その意味をも考え,歩行練習に携わる立場にある,そう感じます.
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