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報告
重度痙直型脳性麻痺児に対するハンドヘルドダイナモメーターを用いた膝関節伸筋群の筋力測定の信頼性―GMFCSレベルでの比較
Reliability of hand-held dynamometer strength testing for the knee extension for children with severe spastic cerebral palsy:comparing with GMFCS levels.
阿部 広和
1
,
横井 裕一郎
2
,
鎌田 綾香
3
,
西部 寿人
4
Hirokazu Abe
1
1埼玉県立小児医療センター保健発達部
2北海道文教大学 人間科学部理学療法学科
3社会医療法人北斗十勝リハビリテーションセンター医療技術部 理学療法科
4北海道立子ども総合医療・療育センターリハビリテーション課
キーワード:
脳性麻痺
,
筋力
,
信頼性
Keyword:
脳性麻痺
,
筋力
,
信頼性
pp.889-893
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106771
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要旨:〔目的〕脳性麻痺児を粗大運動能力分類システム(GMFCS)レベルⅠ-Ⅲ群とレベルⅣ群に分類し,ハンドヘルドダイナモメーター(HHD)を用いて膝関節伸筋群に対する筋力測定の信頼性を検証した.〔対象と方法〕対象者は,痙直型脳性麻痺児13名(平均年齢13.5±3.1歳)であった.HHDを用いた膝関節伸筋群の筋力測定は2回実施した.信頼性の検証には,級内相関係数(ICC)と最小可検変化量(MDC)を用いた.〔結果〕GMFCSレベルⅠ-Ⅲ群のICC値は0.86~0.97で,MDCは0.29Nm/kgを示した.GMFCSレベルⅣ群のICC値は0.69~0.93で,MDCは0.35Nm/kgであった.〔結論〕GMFCSレベルⅠ-Ⅲ群では高い信頼性を示した.GMFCSレベルⅣ群では信頼性が乏しく,測定誤差が大きかった.
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