Japanese
English
報告
褥瘡の通常治療・ケアと経皮的電気刺激療法の併用が創部面積に及ぼす効果
The effect that combination of treatment, care and transcutaneous electrical nerve stimulation in the wounded surface product of the pressure ulcers.
岩元 英輔
1
,
大田 伸枝
1
Eisuke Iwamoto
1
1三州会大勝病院リハビリテーション部物理療法室
キーワード:
褥瘡
,
経皮的電気刺激療法
,
創部面積
Keyword:
褥瘡
,
経皮的電気刺激療法
,
創部面積
pp.894-899
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106772
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要旨:褥瘡に対する電気刺激療法は,欧米を中心に多く報告され,その妥当性と信頼性が検証されている.しかし,欧米と日本とでは褥瘡発生様式が異なるため,日本人での検討が必要である.そこで今回,経皮的電気刺激療法(transcutaneous electrical nerve stimulation:TENS)を褥瘡治療・ケアに併用した効果について創部面積を指標に検討した.対象は77例の褥瘡患者を通常治療・ケアを行う対照群(n=43)と通常治療・ケアにTENSを併用したTENS群(n=34)に無作為に割付けた.評価は,面積解析ソフトによる褥瘡の欠損部ないし潰瘍部の面積を開始時から8週後まで行った.その結果,開始時から5週後までは2群間に有意差は認めなかったが,6週後以降において対照群に比べTENS群に有意な低値が認められた(p<0.05).これより,TENS併用は褥瘡の創部面積縮小を促進することが示唆された.
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