Japanese
English
臨床経験
痙直型脳性麻痺児の立位におけるアライメント
Alignment of the Standing Posture in Spastic Cerebral Palsy
鈴木 伸治
1
,
三島 令子
1
,
渡壁 誠
2
,
赤滝 久美
3
,
三田 勝己
3
Nobuharu Suzuki
1
1旭川肢体不自由児総合療育センター整形外科
2旭川医科大学整形外科
3愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所
1Department of Orthopaedic Surgery, Asahikawa Children's Rehabilitation Center
キーワード:
脳性麻痺
,
cerebral palsy
,
立位姿勢
,
standing Posture
,
軟部組織拘縮
,
soft tissue contracture
Keyword:
脳性麻痺
,
cerebral palsy
,
立位姿勢
,
standing Posture
,
軟部組織拘縮
,
soft tissue contracture
pp.755-759
発行日 1993年6月25日
Published Date 1993/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901142
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抄録:痙直型脳性麻痺(以下,CP)児14例および健常児8例の水平面および後方傾斜斜面上における立位姿勢アライメントを計測し,以下の結果を得た.1)健常児および足関節背屈制限がないCP児の水平面上での立位姿勢アライメントは体幹軸が軽度後傾,大腿軸がほぼ直立位,下腿軸が軽度前傾しており,後方傾斜斜面上でも差はなかった.2)足関節背屈制限があるCP児はすでに水平面上でcrouching postureの立位を示した.後方傾斜斜面上では下腿軸の前傾が減少し,股関節の屈曲が増加し,体幹軸の前傾が増加した.
以上の結果から,健常児および足関節背屈制限のないCP児は主として足関節によって立位の調節を行っていることが示唆された.一方,足関節背屈制限があるCP児では足関節による調節が充分でなく,むしろ,股関節の関与が大きいものと推察された.
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