特集 上肢帯機能障害と理学療法
慢性関節リウマチにおける上肢機能障害の評価と理学療法―肩関節可動域を中心に
宮内 博雄
1
,
阿部 敏彦
1
,
土居 泰美
1
,
薦田 昭宏
1
Miyauchi Hiroo
1
1海里マリン病院リハビリテーション科
pp.160-164
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105258
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1.はじめに
慢性関節リウマチ(以下RA)は,スミスの分類により,①単周期型(monocyclic pattern),②多周期型(polycyclic pattern),③進行型(progressive pattern)の3つに大きく分けられるが,RAの予後予測は極めて困難である1).そのため,慢性かつ進行性の疾患であるRAに対する定期的なフォローアップは,治療と同時に障害の状態を把握していくうえで重要である.
本稿では,当院外来および入院RA患者の上肢機能における障害度の実態とその推移を把握することを目的に,肩関節可動域(以下,肩ROM),リーチ動作およびADLに着眼をおいて検討してきた内容を基に報告する.
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