特集 上肢帯機能障害と理学療法
骨関節疾患による上肢帯機能障害に対する理学療法
青木 幹昌
1
Aoki Mikimasa
1
1信州大学医学部附属病院理学療法部
pp.155-159
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105257
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1.はじめに
上肢帯とは,肩甲骨(shoulder girdle)とも呼ばれ,肩甲骨,上腕骨,鎖骨からなる肩関節複合体を形成する機構の総称であり,「頸部と上腕部間の体幹部分,あるいは身体と上腕を連結する関節をいう」と定義されている.
我々が日常の理学療法場面において遭遇する疾患のなかでも,肩関節を中心とする上肢帯の機能障害は決して少なくはない.また,その原因や個々の病態は様々であり,十分解明されているとはいえない.肩に関する広汎な障害像のなかから,骨関節疾患に適用可能な理学療法として,基本的評価,物理療法,運動療法について,症例を通じて紹介したい.
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