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報告
痙性両側麻痺型脳性麻痺児の歩行効率と関連する運動機能―粗大運動機能,反復横とび,最大1歩距離での検討
Relation between walking efficiency and motor function in children with spastic diplegic cerebral palsy:examined gross motor function,side steps and maximum one step length.
木元 稔
1,2
,
野呂 康子
3
,
加藤 千鶴
1
,
近藤 堅仁
1
,
中野 博明
1
,
松嶋 明子
1
,
坂本 仁
1
,
佐々木 誠
2
Minoru Kimoto
1,2
1秋田県立医療療育センター診療部
2秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻
3秋田県立リハビリテーション・精神医療センター
キーワード:
脳性麻痺
,
歩行効率
,
運動機能
Keyword:
脳性麻痺
,
歩行効率
,
運動機能
pp.179-183
発行日 2011年2月15日
Published Date 2011/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101881
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要旨:本研究の目的は,脳性麻痺児(以下,CP児)の歩行効率と関連する運動機能を明らかにすることである.対象は痙性両側麻痺型CP児11名であり,Gross Motor Function Classification SystemにおいてレベルⅠまたはⅡに分類される者である.年齢の平均値±標準偏差は13.9±3.8歳(範囲:7歳5か月から19歳8か月)であった.運動機能の指標としてGross Motor Function MeasureにおけるE領域総計(以下,GMFME総計),反復横とび,最大1歩距離を測定し,歩行効率の指標はTotal Heart Beat Index(以下,THBI)を用いた.THBIとの相関係数は,GMFME総計でρ=-0.66(p<0.05),反復横とびでr=-0.23(p>0.05),最大1歩距離でr=-0.72(p<0.05)であった.GMFME総計や最大1歩距離はTHBIと有意な相関があったため,粗大運動機能が高く,また最大1歩距離が大きくなるにつれ,歩行効率が高くなると考えられた.
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