Japanese
English
報告
脳卒中片麻痺患者の運動イメージ鮮明性に影響を及ぼす因子の検討
The influence factors on the vividness of motor imagery in hemiparesis stroke patients.
田中 貴士
1
,
坂本 勝哉
2,3
,
松尾 恵利香
2
,
山田 実
4
Takashi Tanaka
1
1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻(博士前期課程)
2医療法人社団寿量会熊本機能病院
3熊本保健科学大学大学院保健科学研究科保健科学専攻
4京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
キーワード:
脳卒中片麻痺患者
,
運動イメージ鮮明性
,
運動機能
Keyword:
脳卒中片麻痺患者
,
運動イメージ鮮明性
,
運動機能
pp.927-932
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101787
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要旨:〔目的〕運動イメージは運動学習を促すとされるが,脳卒中片麻痺患者における運動イメージの実態は明らかではない.本研究の目的は,脳卒中片麻痺患者の運動イメージ鮮明性に影響を及ぼす因子を検討することである.〔対象〕対象は回復期病棟入院中の脳卒中片麻痺患者41名(平均年齢66.7±10.2歳)と,地域在宅健常者30名(平均年齢65.4±9.3歳)である.〔方法〕対象者の身体各関節に対して,筋感覚的に運動イメージを想起させ,そのイメージの鮮明性を評価した.〔結果〕脳卒中片麻痺患者における運動イメージ鮮明性は,運動や感覚,注意障害の程度やFIMとの相関を認め,特に運動障害や注意障害の影響が強いことが示された.〔結語〕脳卒中片麻痺患者の運動イメージを用いた治療介入には,運動障害や注意障害を考慮する必要性が示唆された.
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