Japanese
English
研究と報告
痙直型脳性麻痺児者の水泳技能に関連する要因の検討
Factors affecting the Swimming in Cerebral Palsy.
松浦 孝明
1
,
松村 由美
2
,
中原 留美子
3
,
新田 収
4
Takaaki Matsuura
1
,
Yumi Matsumura
2
,
Rumiko Nakahara
3
,
Osamu Nitta
4
1筑波大学附属桐が丘養護学校
2東京都大泉養護学校
3東京都心身障害者福祉センター幼児科
4東京都府中療育センター
1University of Tsukuba School for Physically Handicapped at Kirigaoka
2Tokyo Metropolitan School for Physically Handicapped at Oizumi
3Multihandicapped Children's Section, The Tokyo Metropolitan Rehabilitation Center for the Physically and Mentally Handicapped
4Metropolitan Rehabilitation Insutitute for the Severely Handicapped
キーワード:
脳性麻痺
,
水泳技能
Keyword:
脳性麻痺
,
水泳技能
pp.493-497
発行日 1993年6月10日
Published Date 1993/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107379
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
脳性麻痺児の水泳は,従来は機能訓練の一つとして位置づけられ,主として運動発達を促すことにねらいがあった1-4).しかし,近年は水泳が障害児者の余暇活動の一つとして注目され,健常児者と同様に脳生麻痺児者が楽しめるスポーツとして重視されている5-6).このような状況のもとに,現在,全国の肢体不自由児養護学校の約80%に水泳指導が導入されてはいるが,施設や指導法は必ずしも十分とは言えない状況にある7).例えば,従来の研究業績においては,脳性麻痺児者の水泳能力が障害の程度に依存すると指摘されているものの8-9),具体的にどのような子どもがどの程度の水泳能力を獲得できるのかということについて検討した研究業績はほとんど見当たらない.
そこで,本研究は,脳性麻痺児者の水泳に関する指導指針を得ることをねらいに,痙直型脳性麻痺児者を対象として,彼らの水泳能力および水泳時の姿勢と知的状態,運動障害ならびに運動能力との関連性について検討することを目的とした.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.