Japanese
English
研究と報告
前十字靱帯再建術前後における片脚スクワット中の筋電図学的検討
Electromyographic analysis of knee muscles during one-leg squatting before and after anterior cruciate ligament reconstruction.
福田 航
1
,
片岡 悠介
1
,
大西 由夏
1
,
五味 徳之
2
,
河村 顕治
3
,
横山 茂樹
3
,
平上 二九三
3
Wataru Fukuda
1
,
Yusuke Kataoka
1
,
Yuka Onishi
1
,
Noriyuki Gomi
2
,
Kenji Kawamura
3
,
Shigeki Yokoyama
3
,
Fukumi Hiragami
3
1社会医療法人財団大樹会総合病院回生病院リハビリテーション科
2社会医療法人財団大樹会総合病院回生病院関節外科センター
3吉備国際大学大学院(通信制)保健科学研究科理学療法学専攻
1Department of Rehabilitation, Social Medical Treatment Corporation Taijyukai General Hospital Kaisei Hospital
2Center of Orthopaedic Surgery, Social Medical Treatment Corporation Taijyukai General Hospital Kaisei Hospital
3(Distance Learning)Department of Physical Therapy, Graduate School of Health Science Studies, Kibi International University
キーワード:
前十字靱帯再建術
,
スクワット
,
筋活動
,
評価
Keyword:
前十字靱帯再建術
,
スクワット
,
筋活動
,
評価
pp.471-476
発行日 2011年5月10日
Published Date 2011/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102070
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要旨:本研究の目的は,薄筋腱と半腱様筋腱を用いたACL再建術前後における片脚スクワット中の筋活動から,術後の評価指標を見いだすことである.対象はACL再建術を施行する男性8名(年齢22.1±6.6歳)である.被検筋は内側広筋,外側広筋,内側ハムストリング,外側ハムストリングとした.方法は,片脚スクワットを膝軽度屈曲位から屈曲50度の範囲で行い,筋電図積分値(IEMG)は術前・術後(37.1±6.0日)に測定した.片脚スクワットのIEMGは膝屈曲20度の片脚静止立位中のIEMGで正規化し,筋電図積分値相対値(%IEMG)を求めた.健側と患側術前後の%IEMGは一元配置分散分析を用いて検討した.内側ハムストリングの%IEMGは術前と比べ術後有意に低く,外側ハムストリングは健側と比べ術後有意に高かった.ACL再建術前後における片脚スクワット中の筋電図学的検討は外側ハムストリングの代償的な筋活動を観察でき,術後の運動を検討するうえでの評価指標となることが示唆された.
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