Japanese
English
手術手技 私のくふう
骨盤傾斜を伴う高度Neuromuscular Scoliosisに対する前後合併手術―前方Zielke,後方TSRH instrumentation
Combined Anterior Zielke and Posterior TSRH Instrumentation Surgery for Severe Neuromuscular Scoliosis with Pelvic Obliquity
尾鷲 和也
1
,
鈴木 聡
1
,
佐本 敏秋
1
,
井上 林
1
Kazuya Owashi
1
1山形県立総合療育訓練センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yamagata Medical Rehabinitation Center for Disabled Persons
キーワード:
neuromuscular scoliosis
,
神経筋原性側弯症
,
pelvic obliquity
,
骨盤傾斜
,
combined anterior and posterior instrumentation surgery
,
前後合併手術
Keyword:
neuromuscular scoliosis
,
神経筋原性側弯症
,
pelvic obliquity
,
骨盤傾斜
,
combined anterior and posterior instrumentation surgery
,
前後合併手術
pp.759-768
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902735
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抄録:骨盤傾斜を伴う90°以上の高度神経筋原性側弯症9例に前方Zielke・後方TSRH法による前後合併手術を行った.前方法で胸腰椎の最弯曲部を矯正し,二期的に後方法で固定性を強化するとともに矢状面変形を矯正した.全例仙骨まで固定した.1例当たりの総手術時間は平均11時間,出血量は3,130mlであったが,自己血のみで手術できた.手術合併症は3例6件に生じたが,最終成績に影響は及ぼしていない.術後,側弯は平均108°が30°に,骨盤傾斜は38°が8°に矯正され,矯正率は各々72%,79%であった.7例で坐位保持能が向上し,褥瘡を合併していた2例は現在はみられていない.平均2年8カ月の経過で矯正損失は側弯0.6°,骨盤傾斜1.7°で,偽関節やinstrument failureは認められていない.本術式は侵襲は少なくないが,綿密な術前計画と注意深い術後観察のもと,十分に安全に行い得るものであり,安定した成績が得られる.
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