Japanese
English
研究と報告
下り傾斜面トレッドミル走行がラット抗重力筋の動員様式に及ぼす影響
Effects of downhill running on recruitment pattern of antigravity muscle in the rat.
丸山 昭男
1
,
山野 聖子
2
,
山縣 宏美
1
,
宮田 浩文
1
Akio Maruyama
1
,
Seiko Yamano
2
,
Hiromi Yamagata
1
,
Hirofumi Miyata
1
1山口大学大学院医学系研究科生物機能科学
2山口大学総合科学実験センター
1Department of Biological Science, Graduate School of Medicine, Yamaguchi University
2Science Research Center, Yamaguchi University
キーワード:
遠心性収縮
,
筋電図
,
グリコーゲン
,
筋線維タイプ
Keyword:
遠心性収縮
,
筋電図
,
グリコーゲン
,
筋線維タイプ
pp.157-163
発行日 2009年2月10日
Published Date 2009/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101447
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要旨:〔目的〕下り傾斜面(downhill)走行が抗重力筋の筋線維動員様式に及ぼす影響について検討した.〔対象・方法〕実験1ではラットの平面(flat)走行とdownhill走行中の抗重力筋の筋電図と心拍数を測定し,実験2では血中乳酸濃度と筋線維タイプ別グリコーゲン含有量の定量を行った.〔結果〕心拍数と血中乳酸濃度は,flat走行とdownhill走行の間で有意差を認めなかった.上腕三頭筋長頭(TBL)の筋電図積分値は,flat走行に比べてdownhill走行で有意に高い値を示した.また,筋線維タイプ別グリコーゲン含有量は,TBLのtype Ⅱ線維においてdownhill群がcontrol群より有意に低い値を示した.〔結語〕抗重力筋の遠心性収縮を起こすdownhill走行は,flat走行との比較において,運動強度は同等でありながらtype Ⅱ線維を選択的に動員する可能性があることが示唆された.
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