Japanese
English
報告
運動イメージや運動観察が即時的な膝伸展筋出力に及ぼす影響
Immediate effect of a motor imagery and a motor observation on knee extension force.
菅田 陽怜
1
,
飯星 雅朗
2
,
嶋田 智明
3
,
伊藤 浩充
4
Sugata Hisato
1
1大阪大学大学院医学系研究科機能診断科学講座
2熊本駅前看護リハビリテーション学院
3神戸大学医学部保健学科
4甲南女子大学看護リハビリテーション学部
キーワード:
筋出力
,
運動イメージ
,
運動観察
Keyword:
筋出力
,
運動イメージ
,
運動観察
pp.907-911
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101506
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要旨:本研究の目的は,運動イメージ(MI)や運動観察(MO)が即時的な筋出力に対してどのような影響を与えるのかを明らかにすることである.対象は健常な男子30名,女子30名とし,コントロール群(CR群),運動イメージ群(MI群),運動観察群(MO群)に対し,それぞれ20名(各群男女10名)ずつを無作為に振り分けた.まず,運動イメージ能力の評価としてmental chronometry(MC)を用いた.その後,運動イメージあるいは運動観察課題前後の膝伸展筋出力の変化を測定した.その結果,MCの結果と筋出力増加率との間に関連性は認められなかった.一方,筋出力増加率について各群で比較すると,課題前後の筋出力増加率の平均値は,CR群と比較し,MI群とMO群において有意な増加が認められた.本研究結果より,運動イメージと運動観察が即時的な筋出力の増加に関連することが示された.
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