入門講座 理学療法学教育とFD・1【新連載】
医療関係職種教育におけるFDのシステム
藤崎 和彦
1
Kazuhiko Fujisaki
1
1岐阜大学医学部医学教育開発研究センター
pp.317-324
発行日 2010年4月15日
Published Date 2010/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101645
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はじまりはWHOのRegional Teacher Training Center
医療関係職種教育におけるteacher training(今でいうFD:faculty development)の歴史は,1970年代初頭にWHOが医療関係職種の教育改革には,まず教員のteacher trainingが重要だという認識の下に,世界的にteacher trainingを主導したことが出発点になっている.
1972年に発行されたWHOのTechnical Report Series 521号において,WHOは医療関係職種教育におけるteacher trainingを進めるという画期的な方針を打ち出し,時を同じくしてコペンハーゲンで開催された世界医師会主催の第4回世界医学教育学会でも“Teaching the Teacher to Teach”と銘打ったワークショップが開催されるなど,この時期に一連の動きがスタートしている.
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