焦点
―看護学教育におけるFDマザーマップの開発(1)―FDマザーマップ試案作成までの道のり
和住 淑子
1
,
遠藤 和子
1
,
黒田 久美子
1
,
鈴木 友子
1
,
錢 淑君
1
,
野地 有子
1
,
北池 正
1
1千葉大学大学院看護学研究科附属看護実践研究指導センター
pp.192-199
発行日 2013年3月25日
Published Date 2013/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102336
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「看護学教育におけるFDマザーマップ」開発に至る経緯
医療の高度化にともない,専修学校での教育から大学教育への移行が進展しつつあるわが国の看護学教育の分野では,毎年約10校のペースで大学の新設が続き,常に大学教員の需要が供給を上回る状況が続いている。
大学における看護学教育では,看護職としての実務能力の獲得と学問の修得との両立が強く求められるが,特に新設の大学や地方の大学において,看護職としての実務能力の高い教員は自身が大学において看護基礎教育を受けていないことが多く,また,大学において看護基礎教育を受けている若手教員は実務の経験が不足している,といった教員の能力開発上の課題を抱えているところが多い。さらに,教育現場と臨床現場を行ったり来たりすることもあり,体系的に継続的に教員としての能力開発を行うことが困難なことも多い。
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