入門講座 理学療法学教育とFD・2
専門学校教育におけるFDの実践
酒井 吉仁
1
,
荻島 久裕
1
,
城戸 智之
1
,
徳田 裕
1
,
田中 勝
1
,
宮原 謙一郎
1
,
野津 小映子
1
Yoshihito Sakai
1
1富山医療福祉専門学校理学療法学科
pp.403-410
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101669
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理学療法教育における専門学校教育の位置づけとFD(faculty development)の現状
わが国における理学療法士教育は,1963年の3年制専門学校教育から始まった.現在,理学療法士養成施設は急増し,4年制の専門学校,大学の占める割合が増えてきている.社会的ニーズの高まりによる専門職業領域の拡大と,理学療法学としての各領域の学問の深化によって,卒後教育も含めた理学療法士教育体制が体系的,効果的に変化していくことが必要と考えられる.
大学での教育は,専門分野の教育研究から広範にわたる深化した知識を得ること,これらの研究を行う優れた思考力を備えた知識人を育成することを目的としている.それに対し,専門学校における理学療法教育は,職業教育を主たる目的として行われる(図1).
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