入門講座 検査測定/評価・4
歩行
嶋田 誠一郎
1
,
亀井 健太
1
Shimada Seiichiro
1
1福井大学医学部附属病院リハビリテーション部
pp.841-850
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101044
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はじめに
歩行はヒトが最も日常的に行う移動動作であり,当然その評価は理学療法評価の中でも重要な部分を占める.歩行評価は,理学療法を行う上での問題を探るための評価でもあり,効果判定を行うためのものでもある.また,臓器的には筋骨格系および神経系,心肺血管系を含めた総合評価であり,筋力や平衡機能,柔軟性,持久性といった理学療法の基本的要綱のすべてに関連してくるものである.
その方法は主観的な方法(観察による歩行解析)と定量的・定性的な方法があり,通常,前者は問題を探る時に用いられる場合が多く,理学療法士として経験を通して必ず習得して行くべきものである.後者は問題の客観的な検証や効果判定に用いられる場合が多い.本稿では,新人理学療法士が臨床において歩行評価を行う上で,簡易に取り組みやすい客観的方法を中心に述べ,機器を用いた歩行解析のデータの見方についても触れたい.
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