特集 脳性麻痺児の理学療法
脳性麻痺児に対する下肢装具療法
堀場 寿実
1
,
野々垣 聡
1
,
岡川 敏郎
1
Horiba Toshimi
1
1愛知県青い鳥医療福祉センターリハビリテーション科
pp.567-572
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100985
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はじめに
脳性麻痺児の短下肢装具(以下,AFO)は,体重の支持,変形の予防や矯正,足関節背屈機能の代行を目的に処方される.近年では,材質の改良に伴って強度も高められたため,プラスチック装具の処方が増えている.当センターでも,足関節部が固定されているAFO(以下,SAFO),足継ぎ手付AFO(以下,HAFO),靴型装具(以下,FO)などの処方が多く,最近では後方がリーフスプリングになったAFO(以下,PLS)もみられる.本稿では,下肢装具(以下,装具)の効果についての先行研究を紹介するとともに,AFOと脳性麻痺児の歩行について筆者らが得た知見を報告する.
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