とびら
「言葉」と向き合い,「自分」と向き合う
藤井 保貴
1
1聖心会阪本病院リハビリテーション科
pp.527
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100979
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今年も新人を迎え,当院のリハビリテーション科のスタッフは41人となった.私が27歳の時にリハビリテーション科を開設して8年が経った現在,大人数の部署となり,臨床・教育・研究・運営・管理など様々な仕事と向き合い,日々悪戦苦闘している.そんな中,管理者として求められることは多く,「どうすればいい? これでいいのか?」と不安になることもある.相談者はいても指導者はいない状況であり,決断しなければいけない時には自分が過去に受けた「言葉」を頼りに判断している.理学療法士になって14年が過ぎ,先輩や友人,家族に言われた数々の「言葉」と共に自分を振り返ってみたい.
私が理学療法士になろうと決めたのは高校時代の友人が言った「医者は足を治してくれるが,リハビリの先生は俺の心まで治してくれる」という言葉であった.あれから17年が経ち,自分が目指した理学療法士に近づいているだろうかと自分に問いかける.
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