短報
脳卒中片麻痺における短下肢装具の有効性評価―脳卒中片麻痺における短下肢装具の有効性評価
宮本 省三
1
,
内田 成男
2
,
板場 英行
1
,
沖田 一彦
3
,
安藤 努
1
,
高光 重信
1
1高知医療学院
2多摩緑成会病院
3愛宕病院
pp.118-120
発行日 1985年2月15日
Published Date 1985/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103266
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はじめに
脳卒中片麻痺に対する短下肢装具(以下AFOと略す)の他覚的効果は,運動学的,動力学的,代謝学的効果に分類され,これらの効果を定量的に捉えるためにはKinematicとKineticな方法に基づいた工学的歩行解析装置を必要とする.しかし,臨床の場において運動学的効果は異常歩行パターンの観察に,動力学的,代謝学的効果は歩行スピードによってある程度の推定が可能である1).そこで,今回は,日常の臨床で簡便に測定することのできる歩行スピード増加率を指標として金属支柱付AFOとPlastic AFOの有効性を比較検討し,若干の知見を得たので報告する.
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