入門講座 ベッドサイドでの患者評価 2
呼吸器疾患
横山 仁志
1
Yokoyama Hitoshi
1
1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
pp.669-677
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100374
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はじめに
呼吸器疾患への理学療法士(以下,PT)の介入範囲は,救命救急センター・各種ケアユニットなどの超急性期から慢性期の呼吸不全患者まで,多岐にわたっている.特に,超急性期から急性期の呼吸器疾患患者に対するベッドサイドでの理学療法介入はリスクが高く,病態を把握する能力やリスク管理能力が必要とされる.本稿では,まず人工呼吸器装着に至るような重症例を中心とした急性呼吸不全を想定し,呼吸器疾患患者のベッドサイドにおいて必要な情報収集,評価すべきポイントおよびその流れを論述していく.
また,慢性呼吸不全患者の増加や在宅機器の発展に伴って,療養施設や在宅場面で慢性呼吸不全患者をPTがみる機会が増加している.そこで本稿の後半には,慢性呼吸不全の急性増悪における進行過程や観察・評価ポイントについての論述を加えた.
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