講座 医療機器の活用と安全管理・3
ベッドサイドモニターの進歩と活用法
横山 仁志
1
,
渡邉 陽介
2
Yokoyama Hitoshi
1
1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
2聖マリアンナ医科大学東横病院リハビリテーション室
pp.249-257
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101375
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
リハビリテーション医療は疾病や障害の経過に沿って急性期,回復期,維持期に分けられる.近年では,各疾患のガイドラインや診療指針において,急性期からの可及的速やかなリハビリテーション介入の重要性が提唱されている.そのような背景のなかで,超急性期,急性期対応施設における理学療法士は,ICU(intensive care unit),SCU(stroke care unit),CCU(cardiac care unit)といった専門ケアユニットでの介入が期待されている.しかし,この時期の患者の基礎病態や全身状態は不安定であり,理学療法士の介入の仕方によっては,それらを増悪させる懸念もある.そのため理学療法士は,患者に装着されている医療機器が患者の何をモニタリングしているものか,それによって示される数値や情報が何を意味するのかを理解し,患者の病態・リスク管理をしながら理学療法を進めることが望ましい.
本稿では,急性期の患者に装着されることの多い各種のベッドサイドモニターの基本とその解釈法について,最近の知見を交えながら概説する.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.