理学療法の現場から
電子カルテの現状と課題
原田 靖
1
1津山中央病院リハビリテーション課
pp.522
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100112
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ここ数年,IT化の波は医療界にも押し寄せており,時代の趨勢として「電子カルテ」の導入が多くの医療機関などで進められてきています.当院の電子カルテ・システムは,平成11年12月の新病院開設と同時に,諸種の改革を実行した中の主要な事業として開始されました.当初は様々な困難や課題が山積し,あちこちの部所で「紙カルテにもどせ」との叫び声を耳にしたりもしました.それから5年が経過し,数回のバージョンの変更を重ね,今では病院業務の核として稼働しています.
さて,「電子カルテ」の定義ですが,様々なところで論じられてはいますが明確にはなっていません.ここでは「紙カルテ」を単に電子化したものではなく,情報や知識の提供など診療を支援するシステムとしての機能を包括的に備えた「診療情報支援システム」として定義し,その現状と課題について言及してみたいと思います.
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