入門講座 訪問リハビリテーション・2
訪問リハビリテーションにおける評価と指導のポイント
赤羽根 誠
1
Akabane Makoto
1
1秀友会在宅リハビリテーション
pp.523-530
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100113
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はじめに
今回は訪問リハビリテーションに関しての入門講座ということであり,読者は訪問リハビリテーション未経験者から経験10年未満の方を想定した.それ以上の経験者は他の文献を参考にしてもらいたい.
訪問リハビリテーションは,まだ学問的に体系化されていない.そのため,日本における各文献の内容は執筆者の経験で記載されていることが多い.その経験は①どの事業所から訪問リハビリテーションを行っているのか,②その事業所の規模や考え方はどのようになっているのか,③各都道府県,各市町村のどこの土地で訪問リハビリテーションを行っているのか,によって内容が異なってくる.現在,①~③の異なる状況はあっても訪問リハビリテーションのスタンダードを作成するために,みな懸命にまとめる作業を行っているところであり,今回の筆者の内容はまだ「経験談」である.
本稿では訪問リハビリテーションに関して実際に当事業所で取り組んでいること,今後訪問リハビリテーションのスタンダード作りのために取り組んでいく必要があることを整理しながら執筆にあたった.それにより,本来はこうあるべきだが,現在はここまでしかできていないことを読者が理解して頂けると考えたからである.今回の内容を読んで頂いた方で,1人でも多くの理学療法士(以下,PT),また作業療法士(以下,OT),言語聴覚士(以下,ST)が訪問リハビリテーションを「やってみたい」「やっていてよかった」と思って頂ければ幸いである.
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