増刊号 臨床生理検査実践マニュアル画像検査を中心として
Ⅰ.超音波検査法
3.検査の実際
2)上腹部
(4)脾臓
関根 智紀
1
1国保旭中央病院超音波室
pp.81-86
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902321
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はじめに
従来,脾の検索は大きさのみが最優先されて評価されていた.しかし,超音波検査の導入により脾実質を詳細にかつ広範囲に検索することが可能となり,脾疾患はびまん性のみならず占拠性病変まで数多くの病変を診断することが可能になった.超音波検査は手軽にだれにでも扱えて情報量も多いことから,ますます脾領域においても活用されると考えられるが,本検査は数多い長所とは裏腹にあいまいな知識と強引な解釈から検査を行うと誤診を招くものである.本稿では,脾の超音波検査を進めるにあたり最低限は知っておかなければならない知識として解剖,表示法,基本走査法,計測法,正常・異常像,症例を中心に述べてみたい.
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