増刊号 現場で“パッ”と使える 免疫染色クイックガイド
3章 免疫染色に強くなる! 免疫染色の極意
当たり前すぎて誰も教えてくれなかったコツ
柳田 絵美衣
1,2
1慶應義塾大学医学部病理学教室
2慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット
pp.1078-1081
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207353
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水溶性封入剤での封入時には10円玉とネイルのご用意を!
■水溶性封入剤を使うケース
免疫染色で水溶性封入剤を使用するかどうかは“発色剤”の性質で決まる.有機溶剤で色落ちしてしまう性質をもつ発色剤(1章 p.946-947参照)を使用して発色した場合は,発色後に水洗し,水溶性封入剤で封入する.
水溶性封入剤には,グリセリンゼラチン,アパチーのゴムシロップ,水溶性高分子ポリマー封入剤などがある.自然材料であるグリセリンゼラチンやアパチーのゴムシロップは,手軽に入手・使用することができるが,長期保存を目的とする場合は水溶性高分子ポリマーを用いた封入剤を使用するとよい.
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